ギャルとメガブス

「……僕にも、分からないよ」

「分からないって……そんなの、おかしいわよ!」


私は思わず立ち上がる。

ズキン、と挫いた足首が痛んだ。


「なんで子供のままなのよ。

私たち、もう22歳でしょう?

あなた、私と同い年でしょう? 

どうして、そんな姿のままなのよ!」

「……」


俊くんは、俯いたまま唇を噛んだ。

そして、線路の方を指差した。


「……あの日、電車に轢かれたんだ」

「はァ!?」


私は素っ頓狂な声を張り上げた。


轢かれた?

それって……ということは……。