ギャルとメガブス

嘘だ。

そんなわけない。



だって……。



そこに立っていたのは、俊くんにそっくりな少年だった。



私は喉の奥がカラカラだった。



俊くんのはずがない。



だって、もうあれから何年経っているだろうか。

私だって、こんなに大人になった。



俊くんだけが、子供のままのはずがない。



もしかしたら、俊くんの子供?

弟?

親戚?

それとも、ただ単に、他人の空似?


分からないけれど、絶対に、俊くん本人ではないだろう。

しかし、何故か少年の服にまで、見覚えがあるような気すらしてしまう。