「……俊くん?」
私は俊くんがいた場所に手を伸ばしたけれど、もうあの奇妙にひやりとした俊くんの肌の感触は、どこにも存在しなかった。
「俊くん!」
崩れ落ちた私を気遣うように、マコトが慌てて駆け寄った。
「みいちゃん、どうしたの?」
「俊くんが……俊くんが、行っちゃった」
「何処へ?」
私は首を横に振った。
俊くんが何処に行ったのかなんて、生きている私には所詮分かるはずもないこと。
それがあの世なのか、それともただ彼の存在自体がなくなってしまったというだけなのか。
どちらにせよ、私と俊くんは、もうこの先永遠に会うことはないだろう。
私に残されたのは、中途半端になった五線譜だけ。
私は俊くんがいた場所に手を伸ばしたけれど、もうあの奇妙にひやりとした俊くんの肌の感触は、どこにも存在しなかった。
「俊くん!」
崩れ落ちた私を気遣うように、マコトが慌てて駆け寄った。
「みいちゃん、どうしたの?」
「俊くんが……俊くんが、行っちゃった」
「何処へ?」
私は首を横に振った。
俊くんが何処に行ったのかなんて、生きている私には所詮分かるはずもないこと。
それがあの世なのか、それともただ彼の存在自体がなくなってしまったというだけなのか。
どちらにせよ、私と俊くんは、もうこの先永遠に会うことはないだろう。
私に残されたのは、中途半端になった五線譜だけ。
