どうして、こんなことになってしまったのだろう。

私の頭はおかしくなんてない。

きっと、医者に話せばすぐに分かってくれるだろう……。


私は心理テストの用紙のようなものを渡されて、何十問もそれに答えさせられた。

次に、医者との話し合いになった。

医者は優しそうな笑顔を始終保って、軽く頷きながら私の話を聞いていたけれど、途中で私は

「本当に、この人は私の話を聞いているのだろうか?」

という疑問に駆られた。


私は何度も医者に訴えた。

昨晩のことは、酔った勢いでやったことだ、自分は至極マトモで、どこもおかしいところなどないのだ、と。