翌日の早朝。

泣き腫らした目のままベッドに蹲っていた私の耳に、インターフォンの音が聞こえた。

こんな早朝に、誰だろうか?


「――どなたですか?」

「私、○○病院の者ですが」


一瞬、自分の耳を疑った。

病院が、私に何の用だというのだろうか?

まさか……まさか、コーイチが本当に……。


予想は的中した。


私は無理やり病院の車に押し込まれ、病院へ連れて行かれた。


途中、会社に連絡するために、携帯電話を使うことを許可された。

それでりえに連絡を取り、急に病気になったので、出勤できない旨を伝えた。

りえはまだ寝ていたようで、眠そうな声で本社に伝えておくと答えた。