ギャルとメガブス

「だったら、何を話せって言うのよ! 

他に真実なんて何もないわよ。

幽霊の仕業なのよ! 

私が小学生の時に友達だった、俊くんのね!!」


私は叫んだ。

応接室に沈黙が降りる。

そのまま、数分が経過した。

誰も、何も話さない。


警備員の片方が、立ち上がった。


「えっと……彼氏さん、ちょっと良いですか?」


もう片方の警備員にも手招きして、三人は応接室から出て行った。

一人取り残された私は、顔を両手で覆って項垂れていた。