ギャルとメガブス

コーイチは言葉に詰まったが、やがてむっとした表情で呟いた。


「お前、そんなこと言うような女だったっけ?

ダサ……」


私は瞬間冷凍でもされたかのように、硬直した。


ダサ……。

ダサいって言われた。

絶対に言われたくない言葉トップ3に入る、ダサいという言葉を吐かれた。


コーイチは私を冷たく一瞥し、夜の渋谷の雑踏の中へと消えて行った。



取り残された私は、悔しいやら腹立たしいやら、何よりもショック過ぎて、暫くその場を動けなかった。