ギャルとメガブス

だって、仕方のないことだろう。

私と俊くんは、十数年ぶりに再会したのだ。


積もる話はたくさんあって、話しても話しても話し足りなかった。

話題が尽きることなんてなかった。


俊くんは私がやってきたことや、大人の世界、世の中のことについて、子供特有の好奇心で、あれこれ聞きたがった。


私も私で、俊くんが自分の話を聞いて、大袈裟に驚いたり相槌を打ったりするのを見るのが嬉しかった。


こんなに私の話を聞いてくれる人なんて、今までいなかった。

最近はいつも、どうでも良いその場のノリだけの話しかしていなかった気がする。

相手の顔色を伺いながら、つまらない話ばかり……。