ギャルとメガブス

「ああ、でも、曲の続きを作るって言っても、ピアノがないと困るね」

「はぁ? ちょ、勘弁してよ……楽譜は持ってこれるけど、ピアノなんて持って来れないし」


俊くんはちょっと唸った。


「どうしようかな。

学校に行けば、ピアノあるけどね」

「学校ったって、入れるわけないでしょ。

俊くんは子供だから、分かんないかもしれないけどォ。

最近の学校っていうのは、夜とか勝手に入ったら、センサーが反応してお巡りさん来ちゃうんだからね!」


「大丈夫だよ」


何故か俊くんは自信満々だ。


「何で、大丈夫なんて言い切れるのよ」

「だって、僕、幽霊だよ」