ギャルとメガブス

そしてコミカルな動きで肩を竦め、はぁ、と大人ぶった溜息を漏らすと、俊くんは滑り台の方へと走っていった。


「みいちゃん、早く! こっち来て!」


ふざけているのだろうか。


私の方が溜息をつきたいわよ……。


俊くんに近付きながら、私は釘を刺すように言った。


「あのねぇ、俊くん。

私、大人だから、明日も仕事があるのよね。

だから、一晩中あなたと遊んでいるわけにはいかないのよ」


俊くんが、えぇぇ、と不満げに声を漏らす。