白い闇の中で





「さてと!朝食はどうしようか?」


「僕、クローがなかなか起きなかったからそこの川で魚とって食べたよ。
だからいらない」


「ええ!なによロキったら……自分の分だけ済ませちゃって」



やっぱり、猫は自由だな。

きっとロキだけじゃなく、他の猫もそうなのだろう。

改めてそう感じた。



「しょうがないでしょ?クローが全然起きないから僕、お腹空いたんだよ」


「ごめんってば。それはそうと、私の朝食はどうしようかしら。この前通った隣町で買った食料も底をつきたし……」


「……ねぇクロー、もうそろそろお金もなくなってきたんじゃないの?」



そう言って心配そうにこちらを見上げるロキ。

やっぱり、ロキは他の猫とは違って優しい。


いや…喋れる時点でだいぶ違うのかもしれないが。


……まてよ、ロキは猫ではなかったな。


完全に忘れていた。




「……そうね。そろそろお金もなくなってきたわ。これからどうしましょうか」


「……僕は魚とって暮らせるからあんまり関係ないけどね」



……前言撤回。


ロキはやっぱり意地悪だ。