白い闇の中で




そのとき、


グウゥゥゥ……



私のお腹が鳴った。




「なんだ、お前。腹が減っているのか」


「……」


「しょうがない、食料を調達してくるから少しここで待ってろ」


「え?食料を調達するって……こんな森で?」


「何を言っている。周りをよく見ろ。ここは森じゃないだろう」



そう言われ、周りをキョロキョロと見渡した。


本当だ……いつのまにか街に着いてる。



って、街⁉︎


っ、人が多いところは危険だ。



そう思い、私は着ている黒いコートについているフードを目深に被った。



「……どうした。そんなにフードを目深に被って」


「……なんでもないわ、気にしないで」


「そうか、ならば食料を調達してくる」



そう言って彼は去って行った。