白い闇の中で



「いいか、よく聞け。自分の命が惜しければ、今後一切あの森には近づくな」


「あの森……そんなに危険なの?」



そんなに危険なら、なぜ自分はそこに居たんだ、と聞きたいところだが、

あまり深入りはしないでおこうと思った。



「そうだな。ラフィーレの中で一番危険な森だろうな」



ラフィーレ?ラフィーレ……ラフィーレ……


脳がその言葉を処理するのに少し時間がかかった。



「ラ、ラフィーレ⁉︎」



ラフィーレ王国……

まさか私は、ラフィーレにいるの……⁉︎



「なんだお前、ここがラフィーレだと知らなかったのか?」


「え、ええ……」


「……変な奴だな」



それ以上聞かれなくて、安心した。


そしてここがラフィーレ王国なら……私は今、とても危険な状態なのかもしれない。



ラフィーレ王国。


それは……私の敵、【白騎士団】の本部が置かれている王国だ……。