でも……食料も何もない上に肩にこんな怪我を負っていたら、 のたれ死ぬのは時間の問題だろう。 それならこの男についていった方がいくらかましかもしれない。 身の危険を感じたときは隙をみて逃げようればいいのだ。 「それにしても……お前、なぜあの森にいた?」 「……いつの間にか、行き着いてたの……」 「お前、自分の命が惜しくないのか」 惜しくないわけないじゃない。 惜しいから、追っ手から逃げてあの森に行き着いたのよ。 ……とは、言えず。 黙り込んでしまう。