「お、降りるか。」
いつの間にかもう観覧車は下につきそうなところまで来ていて、慌てて降りた。
その時、足がもたついてしまって、
「わぁっ!」
バランスを崩した私は、すとんっ
と、遥輝の手の中に…。
「おっと…大丈夫か?」
夕日に照らされて少しオレンジに染まった遥輝の顔は、いつもに増して綺麗に見えて…
目が合うと、またトクンっと胸が音を立てた。
「あ、ありがとう…」
「ほんとに、危なっかしーやつ。」
そう言うと、私の手を引いて歩き始めた。
「なっ…」
離してって言おうと思ったけど、なんだかもったいなくて。
手を、離して欲しくないって…
そう思った。
だから何も言わずに引かれるがまま、歩いた。

