君に恋して





沈黙を破ったのは、遥輝だった。



「家の方は…どうなの?」



「えっ?」



思いもしなかった質問に、返事ができない。


家って、父の事…だよね?




「なんでそれ知って…」



「あ、大樹に聞いて…ごめん、嫌だったよな。勝手に知られるの。」



「いや、大丈夫っ!!」



慌てて首をふる。

嫌なわけでは、なかったから…



「最近、父は帰ってきてないから…」



「じゃあ、今1人…?」



「うん。」



「淋しくねえ…?」



と、心配そうに顔を覗きこむ遥輝。



「淋しくないって言ったら、嘘になるかな。でも、あの人と一緒に暮らしたいとも思わない。」