いつもと同じ、帰り道。





「夏休みだね〜。明日から。」




「ああ、そうだな…」



少し、表情を曇らせた。



「どうかした?」



「いや、何でもない。」



「ふーん…」



なんか言いたそうに見えるけど?



横断歩道を渡ろうとした時…




「可奈子!危ねぇ!!!」




ぐいっと手を引かれ、よろけた私の目の前を車がすごいスピードで通り過ぎていった。




その瞬間、何か温かいものに包まれて…