さゆちゃんと、本当の親友になれた。




さゆちゃんみたいな素敵な友達がいて、本当に私は幸せだと思った。



いつのまにかもう、さゆちゃんに対しての嫉妬とか、黒い気持ちはぜんぶ消えていて。



「さゆちゃん、私大樹のことは本当にもう吹っ切れたよ。
たくさん心配かけてごめん。これからは、心から応援するからね。」



これが今の、私の本音。




「だから、もうそれはいいって!
応援、してくれて、嬉しい。
大樹のこと、大切にするから。絶対。
可奈子の大切な人…だもんね。」




「うん…」



そう。


吹っ切れても、私にとって大樹はただ一人の家族みたいな、大切な存在で。



それをさゆちゃんも理解してくれてる。


だからその気持ちを否定しなくていいっていうのは、正直すごく助かる。



うん…。

これで、私の初恋はすっきりと終わりを告げた。