*可奈子side*
日直の仕事が終わって、教室にかばんを取りに戻った。
すると、
「なんで?なんで可奈子ばっかなのっ…?」
「は…?」
「だって、普通女の子に無視されたぐらいでそんなにキレないよね?
大樹やっぱ可奈子のこと、好きなんじゃないの?!」
さゆちゃんの声…だよね?
こんなに大きな声を出しているのは初めて聞いた。
それから聞こえたのはは、大樹の声と
さゆちゃんの泣き声…
私のせいで二人の仲がこじれたら…
そう思うと、本当に取り返しのつかないことをしたんだ、私。
それから先の会話は聞いていなかった。
親友をこんなに泣かせて
ほんと最低っ…。