君に恋して




涙は止まらなくて、それからどれ位の時間泣き続けていたんだろうか。


校舎では、最終下校の鐘が鳴り響く。



ふらふらと立ち上がると、立ちくらみがして倒れそうになってしまって…

その時、保健室の扉がガラッと開いて誰かが私の体を支えた。



「え…はる…きくん?なんで…」



「委員会終わって帰ろうと思ったら、
保健室の電気ついてたから、三科かなって思って。

ほんとはHR終わったらすぐ来ようとしたんだけど、大樹が入っていったから…」



「遥輝くん…」


「送るよ。帰ろ?」


「いっいいよ!悪いもん!」


「気使わなくていーって。

だってそのフラフラな体じゃ一人で帰れないでしょ?」


「うう…」


確かに一人で帰るのは辛いと思った私は遥輝くんのお言葉に甘える事にした。



「じゃあ、お願いします…」


「うん。任せて。」


と言って、すぐに私のかばんを手に取る遥輝くん。


「あっいいよ!持てる!」


「それじゃ送る意味無いじゃん。

ほら、行こ?」


「ごめん。ありがとう。」


「うん。」


と言って優しく微笑む遥輝くん。


体調の悪い私に合わせて、

こないだよりも歩くペースを落としてくれているところとか、

さり気なくこっち向いて、私を気遣ってくれるところとか、


遥輝くんの優しさは私の冷えきった心を暖めてくれる…。