君に恋して


緊張が、走る。


「大樹くんは、可奈子のことが好き?」


「え…?」


予想外の質問に、俺は、戸惑ってしまった


「なんでそんなことー?」


え…?加藤?


加藤は涙を流していた。


「やっぱり、可奈子のことが好きなのっ…?」


俺は、何がなんだかよく分からなかったけど、とにかく泣いている加藤を見ているだけなんてできなくて…


不謹慎だけど、泣いている彼女も可愛く見えてしまって、

俺はいつの間に、こんなに加藤にハマっていたんだろう。


思わず加藤をぎゅっと抱きしめてしまった。


「え…?大樹くんっ…?」


「可奈子のことは、好きじゃない。

俺が好きなのは…加藤だよ…。」


「えっ…?うそだよっ!だって…

いつも可奈子と一緒にいるしっ

二人はほんとに仲いいしっ…」



「可奈子は俺にとって家族みたいな存在で、恋愛対象の好きとかじゃない。

俺が恋愛感情で好きって思うのは、加藤だけだよ…。」


俺は、彼女を少し強く抱きしめてから、
体を離した。


加藤は顔を真っ赤にして下を向いていた。


「加藤のことが、好きです。

俺と、付き合ってください。」


加藤の目をしっかり見て、言い切った。


「私もっ大樹くんのことが好きっ…

初めて話した時から、ずっとずっと好きだったのっ。

その、よろしくお願いします…!」


と、言って少し照れてニコッと笑った加藤は、本当に可愛くて可愛くて…