君に恋して


「さゆちゃん!大樹、すごかったね!」


さゆちゃんの方を見ると、


「うん…私どうしよう。
大樹君かっこ良すぎだよ。」


「さゆちゃん?」


「可奈子、私大樹くんに告白する。」


「ええっ?!!」


「だって、今日の見たらみんな大樹くんのことカッコイイって思っちゃうよ!

他の子に取られる前に、私が告白する!」



突然のさゆちゃんの決意に何も言えない私。

だって、どっちかが行動を起こせば絶対に二人は結ばれるって、私はわかってるから。

二人は両思いなんだもん…

今更、その事実が私の胸に冷たく刺さる。


「可奈子?どうかした?」


「いや、なんでもないよ…?」

嫌なことを考えていたらだんだん頭が痛くなってきてしまった。


すると、この絶妙なタイミングで大樹がこっちに歩いてきた。

すかさずさゆちゃんは…


「あ!大樹くん!おつかれ!」

「大樹.…おつかれ」

「おお、サンキュー加藤と可奈子!」

「大樹くん、あの…

今日の放課後話があるから、屋上で待っててくれない…?」


少し言いにくそうに、下を向いて話すさゆちゃん。


「えっと…うん、分かった…」


驚いた顔をした大樹は、少し顔を赤くして頷いた。


あ、なんかほんとに気持ち悪くなってきたかも…

頭もフラフラしてー…


そこで私の意識は途絶えてしまった。