「中1の時、初めて付き合ったのが由依だった。俺は本気だったし、仲もよくて、すごく幸せだった。


でも1年記念日だった日、突然振られたんだ。


俺は由依を俺の親友だった綾人に奪われたんだ。

その時の俺は弱くて、度胸もなくて、引き止めることも出来なかった。

綾人とも絶交した。

後から聞いた話によると、俺は感情が分かりにくかったらしくて由依をいつも不安にさせてたみたいなんだ。


その悩みを、俺の親友の綾人は聞いてあげてるうちに、好きになったって。


由依と別れてからだよ。俺が女遊びに走ったのは。由依の穴を、他の女で埋めようとした。


幸い俺と付き合いたいって子は沢山いて、毎日違う子と遊んだ。

特定の彼女を作らなかったのは、失うのが怖かったから。


それから3年生になって由依とクラスも別れて、他の女とも適当な付き合いを続けているうちに、想いも消えていった。

これが、中学の俺。最悪だろ…?」