ついた場所は、屋上。
先に口を開いたのは、女の子だった。
「遥輝、その子誰?どうして…?」
「こいつは、三科可奈子。彼女…。
本気だよ。遊びなんかじゃない。
もうお前のことは好きじゃないって、前にも言ったはずだけど。」
「なんで?ずっとそばにいるって言ったじゃん…」
「は…?先に手を離したのは由依だろ?
今更なんなんだよ…。」
先に手を離したのは由依って…
もしかしてこの由依ちゃんってこ、こないだ遥輝が話してた、元カノ…?
まだ未練があったりするの…?
「私ずっと後悔してた。
遥輝じゃなくて綾人を選んだこと。
でも気づいたの。やっぱり私は遥輝が好き。
私は遥輝を追って、この高校を受けたの…」