「可奈子ー!!!おめでとっ!!」
「わーさゆちゃん!ありがとう!」
9月29日。
今日は、私の誕生日!
「開けて!これ、絶対似合うと思って!
大樹と一緒に選んだの!ね!」
「ああ。だから今年のプレゼントはさゆりと一緒な。」
可愛くラッピングされた袋を開けると、そこには赤いリボンのバレッタが入っていた。
「うわー!かわいい!!ありがとう!」
「貸して?」
といって私の手からバレッタを受け取ると、器用にサイドの髪を耳にかけて、バレッタをつけてくれた。
「うんっ!やっぱ似合う!」
「ほんと?さゆちゃん、大樹、ありがとうね!!大切に使う!」
さゆちゃんと大樹からもらったバレッタ、これから毎日つけよう♡
その後さゆちゃんは用事があると言って職員室に行ってしまって、残ったのは大樹と私。
「今日遥輝来るんだろ?」
「え、うん、まぁ…」
私の情報、筒抜けだな…
「良かったよ。遥輝がいてくれて。」
「うん、ほんとね。」
「俺も、遥輝なら安心できる。」
「もう、大樹ってたまにお父さんみたい!」
「うるせー。あ、避妊はきちんとしろよ。」
「はっはぁ?!何言ってんの?バカ!」
私の体温は急上昇。
「ははは、わりーって!じゃーな!」
「もう…」