そういえば、遥輝って意外と甘いよねー。
最初の印象はヤンキー?って感じだったし…
あの時は怖いって思った耳で光ってるピアスでさえ、今ではかっこ良く見えるから、不思議。
「そういえば、お父さん、怖かっただろうなー。」
「は?なにが?」
「遥輝に睨まれたら怖いもーん」
「ああ、あの日な…てか、怖いって?」
「遥輝睨んだ顔はほんと怖いよ!!さっきもあの女の人、怖かっただろーな…」
「俺は優しくしたいと思った人しか優しくしないから。」
えっ、じゃあ、私には優しくしたいって思ってくれてるってことだよね。
なんか、嬉しい…。
「そっちの方が、いい…
私以外の女の子に優しくしないで…」
「え…?」
「なんてね!嘘だよー!私は一見怖そうに見えるけど、実は優しい遥輝が好きだよっ!でも、必要以上に優しくしないでね笑」
「うん。わかってるよ。」
優しい顔をした遥輝と目が合うと、遥輝はふっと笑って私に甘いキスを落とした。