9時45分。
待ち合わせの駅につくと、遥輝はまだ来ていないようだった。
今回は、前の反省を活かして遥輝より先に着くようにした。
私が先にいれば遥輝が女の子に囲まれなくて済む!
すると、向こうから遥輝らしき人が歩いてきた。
でも、そこには…
「なんでっ…」
女の人が遥輝の腕を掴んで上目使いで遥輝に話しかけている。
遥輝はうざそうにその女の人の腕を払おうとしている。
分かってる。
女の人からかっこいい遥輝に構ってるってことは分かってるけど…
それでも、私以外の人が遥輝に触れるのが嫌だと思ってしまう。
私、独占欲ありすぎかな…?