「えっ…?」
自然と、口から言葉がこぼれた。
「私、遥輝のことが好き。
あの人が家に来て、怖くて、動けなくなって、そんな時私、遥輝に来て欲しいって思った…
私、遥輝のことが好きだよっ…。」
そこまで言うと、遥輝は私を優しく抱き寄せた。
どうして今まで気が付かなかったのかな。
遥輝に抱きしめられると嬉しくて安心して、ずっとこのままでいたいって思う。
私、遥輝の事が大好きだよ…
「可奈子、好きだよ…。俺、頑張るから」
「遥輝は頑張らなくていいよ…
大樹にも、ならなくていい。そのままでいい。
私は、今の遥輝が大好きだよっ…。」
そう言うと、遥輝の抱きしめる力が更に強まって、胸がきゅーってなって。
「すきっ、すき…」
心の中から遥輝への思いが溢れ出る。
でも、うまく伝えきれなくて。
遥輝に抱きしめてもらって幸せで、嬉しくて、安心して、涙か出てきた。
「うっ…はるきっ…今まで、たくさんありがとう。
これからもっよろしくっ……」
涙が邪魔して、うまく喋れない。
伝えたい、この気持ち、全部…。