目を開くと、そこは病院だった。





「ん…?」




「えっ?!可奈子?!起きたの?」



いきなり、さゆちゃんの声が脳内に飛び込んできた。



「さゆちゃん…?」




ゆっくり体を起こすと、そこには心配そうな顔をして私を支えるさゆちゃん。




「えっと、私…確か、お父さんが来て…。んっっ…痛っ…」



父の事を思い出すとズキンズキンと頭が痛む。




「大丈夫?!どこか痛いの?」



「大丈夫。頭が少し痛いだけ…」



「ちょっと待ってね、先生呼ぶから!」



そう言うと、さゆちゃんはバタバタと病室を出て行って、先生を呼んできてくれた。