「もうっ、着いてこないでよ!!ストーカーで訴えるわよ!?」
「るせえ!それにストーカーじゃねえよ!」
誰がどう見てもストーカーでしょうが!
そんな言い合いをしているうちに、どこぞの河原に来てしまった。
まるで青春だな……そう思っていると、とうとう腕を掴まれて後ろに倒れこんだ。
毎日走って鍛えている野球部に敵うはずもなかった。
「くそっ、麻里絵さん速いっすね」
「ハァ……嫌味かっ……」
ゼェゼェ言いながら掴まれた腕をほどこうとすると、もう片方の手で後ろから固く抱き締められた。
息ひとつ乱れてないこいつが腹ただしい。
「はぁ……なんなわけ?もういいじゃん。放っておいて」
「そんなことできるわけないじゃないですか」
「それがどれだけ私を傷つけてると思ってるんですかー?フラれた上に、情けをかけられるなんてどれだけ惨めだと……」
ただ自分の感情をぶつけたかっただけなのに。
いつの間にか説教している。
と、後ろからくすっと笑い声がした。



