「なのに、ビッチってなに!?ビッチってひどくない!?」
「ま、まり……」
「もう知らない!」
もう知らない。
その女の子と仲良くよろしくやってればいい。
もう知らない。
握っていたカバンを俊也くん目掛けて思いっきり投げつけた。
「うわっ」
「しゅ、俊也大丈夫!?」
私は来た道を全力疾走で駆け抜け、自分でもどこに行くのか分からずに。
これじゃあ、いつかの彩子と中岡くんの修羅場の展開とよく似てるじゃないか。
彩子のときよりも修羅場だけど。
「くぅー!」
泣きながら走る私。
誰もいない道でよかった。
私が彩子に言ったように、次の恋に行くべきじゃないのか。
いや、行くべきだ。



