ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「しゅん……や、くん……?」
最早悲しみに浸るより速く、怒りが込み上げてきた。
好きな人のこういうところを見るだけなら、涙を流して悲しい気持ちでいっぱいになるんだろうけど。
俊也くんは、私のことを好きだと言っていた。最近は分からなかったけど。
そして私の存在に気づいたのか、こちらを女と注目する。
「ま、麻里絵さん!?」
声が届く距離でそれほど離れてはいない。
私は俊也くんを見た後、女の子を睨む。
まるで私が悪役のよう。
「……ねえ、なにしてんの」
震えながら言う私はかっこ悪い。
「い、いや……。え、でもなんで麻里絵さんここに」
なにをそんなに慌ててるの。
そんなにこの現場を見られたくなかったの?



