キーンコーンカーンコーン
「えぇ、また!?」
「ごめーん、今日も用事があって」
翌日の放課後、またしても彩子に断られた。
それにしても、どうしたんだ彩子の肌つやは。
彩子の半袖から伸びている腕と、スカートからのぞいている太股。つるりんとしているように見える。
…まさか昨日の夜盛り上がったのか、彼氏と。
私は俊也くんに会えないどころか、フラれてるかもしれないっていうのに。
「本当にごめん!」
「じゃあ明日休みだから、彩子の家に行くよ」
「もちろん!」
今日も彼氏とデートとか、親友の私よりもまた彼氏を優先するとか。
最悪!
これだから彼氏持ちは。
「もう。中岡くんにいい加減にしろって言っておいて」
「うん?わかった」
いい加減に、彩子を譲ってくれないかな。
彩子以外に友達がいないわけじゃないけどさ、さすがに親友取られっぱなしは許さん。
「んじゃ、ばいばーい」
「明日ねー」
私はふと足を止め、まわれ右をして彩子に向かって言った。
「あ、そうそう。この暑い中、第一ボタン開いてないなんてどんだけ昨夜盛り上がったのよ」
「なっ!」
「どうせキスマでも大量についてるんだろうけど」
「麻里絵ーーーーっ!?」
あーあ。
今日も彩子にフラれちゃったし、洋二は理沙とラブラブだし。
独り孤独な帰り道を思うと、私は寂しくなったのでした。



