「おまっ、おまっ……ええぇぇ!?」
ブランコから落ちそうなくらい驚いて私を凝視し、顎が外れる程に口を開けているイケメン。
私は俯いたまま、小さくブランコをこぐ。
「マジかよ……。彩子の弟って俊也だろ?」
「うん」
「あいつすっげえ生意気のクソガキじゃん。彩子の弟のクセに可愛気ない」
「それはただ単にお前が嫌われてるだけだろ」
中岡くんも俊也くんに何回か会ったことがあった。
それはそれは可哀想な扱いを受けてたけど、そりゃ当然。
お姉さん取られたんだからねえ。
「あいつのどこがいいわけ」
「全部」
「ソーデスカ。……あれっ、でも確かあいつお前のこと好きじゃなかった?2人で彩子ん家遊びに行ったときもベッタリだったよね。両想いじゃん」
「……それなんだけどさ」
私はより一層落ち込みながら重い息を吐いて、先程まで彩子の家で私が感じたことや、俊也くんのことを全て話した。



