マカちゃんが身じろいで僕の腕から逃げた。そんなマカちゃんが擦り寄ったのは、いつの間にか入って来ていた姉さんだった。

「ふふ、いい事を聞いてしまったわ。」

「!?え、ちょっと、姉さん!」

「…再来週の日曜日、開けておきなさい。それと、水着を用意しておくこと。」

「はぁ?」

姉さん、また突拍子のないことを…。常々呆れてしまう。

え?待って、水着?
もしかして…!

「海、行くわよ。」

そのまさかだった。