「…おい、真広。そろそろ時間だ。」

「おお、ほんまや。んなら、ウチらはそろそろおいとまさせてもらうわ。…特にいおりんはもーちょい頑張り?藤山ちゃんは…まぁ、先生が志優やしなぁ。」

「…どういう意味だ。まぁいい。二人とも全力を尽くせ。」

「「はい!!」」

返事をすると、先輩は真広先輩を連れて帰ろうとした。が、一度こちらをくるりと向き、何かを投げた。間一髪でキャッチした私を褒めて欲しい。

「じゃあな。頑張れよ。」

そう言って先輩は今度こそ本当に帰って行った。先ほど投げてきたものは…?手にもっているものを見てみる。それはいちごミルク味のキャンディだった。後ろに何かを紙が貼り付けてある。ベリ、と剥がして見てみると、そこには英字と数字の羅列が。

下にはいつでも頼れ、と書いてある。

…志優先輩のメアドだった。