ぎゅ、とリボンの副会長に腕を掴まれる。事情が分からない私はただその瞳を見ることしか出来ない。

「堪忍なぁ。ちょっち来てくれへん?」

「すまないが生徒会室まで来てもらえるか?えーっと…藤山、だったか。」

「は、はぁ…。」

関西弁のリボンの副会長は「ほな、行こか!レッツゴー!」と意気揚々としながら歩き出した。

全く状況が分からないけど…。


私、その前に何かやらかした覚えもないんだけどな…。一体、何されるんだろ。


これからの受難に心配しか無かった。