大好きだったあいつ




「……わかんねー女…」


「じゃ、あなたと話ししてるぐらいなら家でくつろいでたほうが癒されるんで、帰ります。」


真顔でシュタッと彼の前に手を持って行き、サヨナラのポーズを取る。



「そ。
くれぐれも変な男にはまんないように。」


同じ様にサヨナラのポーズを取る洋平さんに、ご心配なく!!と吐き捨て、足早に自宅に帰った。


携帯を取り出し、浩一に電話をしようか迷い、話題が話題だったので取り止めた。


結局、唯さんの事も私の事も、何かと理由を付けて付き合わなくていい方法を取る。
真面目に人と付き合うのがきっと怖いし不安なんだ…


それに気付いてなくて、今の状態が自由だと思ってる。
寂しい人……