「……………。」
「……分かってる。
恋だの愛だのくだらない、いい年こいて恥ずかしいって言いたいんでしょ。」
「…や、あんたまだ俺のこと好きなの?」
「は?!」
ポッケに手を入れ、しれっと言葉を続ける洋平さんにイラつく。
「今自分で言ったじゃん。
恋してる人の反応だって。」
「それは…説明する上での言葉で!」
力むあたしに、手を出して止めのポーズであたしを制止させた。
「………分かった。
もう分かったから。
俺の考え方が皆と違うって言いたいんでしょ?
別にほのかちゃんの事を若いってバカにしてる訳じゃない。
ただ、俺には純粋過ぎるんだよ。
同じ考え方の奴と恋愛すれば幸せになれると思う。」

