大好きだったあいつ



「じゃあ……」


じゃあ、この違和感は何なの?



「なんだ。
だから何も別にねぇっつの。」


飲み干したグラスを置いて、腕を立てて頬杖を付いた。


嘘つけ、絶対何かあった。


ここは、浩一の妹であり、親友の千華に聞くしかない。


メールを打つ。


"こうちゃんと唯さんと洋平さんって何か昔あった?"


「お前こそ…随分お盛んだったんじゃないのか。」


文字を打っていると、酔って来たのか話しを振って来た。


「お盛ん?」

古くない?言葉のチョイス。


「純粋だったのが、男ホテルに誘う様になるなんてなぁ…」


「あれは違うし、純粋だったのなんて若かったら誰だってあるでしょ?」