大好きだったあいつ



「え、飲めない女子?」


指を指された。


「飲めるよ♡大好き♡」


満面の笑顔をお見舞いすると、顔が明るくなった。


「うっそ、まじで!?
今度飲みに行こうよー!!」


よし、乗ってきた!


「行きたい行きたいー♡
もちろん…2人で、だよね?」


太ももに手をキュッと添えて、覗き込む様に上目遣いを仕掛ける。


「…うん。」


はい、落ちたー!



「やったぁ♡
楽しみー♡」


「あれ?君……」


遠くから聞こえた声に、体が凍る。