大好きだったあいつ



「…ま、そう言われて悪い気はしないな。」


フッとあたしも釣られて頬を緩めると、出来たよ〜!と唯さんがお皿を手にこちらに来た。


「こうちゃん、食べ終わったら流しに持って行ってって言ったじゃない!」


「違う、話してたから……」


「分かったから、行く!」


台所を指差す唯さんに、たじろぎながら台所に消えた浩一に、あたしは大爆笑。


「唯さん…強い!!」


「そんなに面白かった?
日常茶飯事だからな〜」


ウィンクして見せる彼女は本当にお茶目。


「ねぇ、ほのちゃん彼氏作らないの?」


席に座るや否や、意外にも唯さんもこの手の話しを振って来た。