大好きだったあいつ



ふわふわのパーマがかった髪と、白い肌にまん丸な目。
明るくて人見知りしなくて、浩一とお似合いだ。


「こうちゃーん!
ほのちゃん来たよー!」


あたしの手を掴んで、リビングに走る。


台所で優雅にご飯を食べている浩一と目が合う。


「よぉ。」


「お邪魔してます。」


手を挙げて会釈する。


「ほのちゃんご飯食べたー?」


「あ、いや…」


「あっ、じゃあ食べてって!
用意するから、そこで座って待ってて!」


浩一の前の席に座らされ、パタパタと台所へ走って行った唯さんを目でおっていると、おい。と低い声に呼ばれる。


声の主を見ると、ご馳走様のポーズをしながら、最近どうだ?と切り出した。