眉を下げてあたしを見つめる顔は、やっぱり千華と同じ顔だ。
「それより、こうちゃんはどうなの?
彼女いるの?」
話しをすり替える。
「俺の事はいーんだよっ。
おら、話しはそんだけだ。
隣の部屋に戻れ!」
浩一は洋平とは違って優しくて一途で旦那にしたい男ナンバーワンだと思う。
妹の千華ですら、兄を絶賛するぐらい。
あたしが洋平さんが好きだと言った時も、千華はあの人よりもお兄ちゃんの方がいいよ!と言ったほどだ。
「こうちゃんも相変わらずお節介だねぇ〜」
千華の部屋に入ると、おかえり。と言ってお茶を入れてあたしに手渡した。

