「そうか、なら話しは早いな。
お前洋平に告白したんだろ？」
「それ、洋平さんが言ったの？」
睨みつける様に見上げると、違う。と首を振った。
「あいつはそういう事を人に言う奴じゃない。
千華がお前を心配してたから、これは俺の勝手なお節介。」
「本当にお節介だね。」
苦笑いをする浩一は、遠慮がちに話し出した。
「…あいつはさ、母親がいなくて父親が結構女たらしで。
昔から女に対して冷めててさ。
一回寝たら終わり、みたいなとこあるんだよ。
自分の事好きになった女が信用出来ないのかな。
…とにかく、何言われたかわかんねーけど、もう忘れな。」
「…………もうあの人の事なんてどうでもいいよ。」
