恐る恐る車から出る私に、別に気にしなくていいだろ。とあしらわれた。 彼に着いて中に入ると、綺麗なテーブルにワインが置いてあり、ナイフとフォークが光るコース料理らしき物が目に入る。 「ちょ、ちょっと私こんな所行ったことないんだから! せめて前置きとか…!」 背中をグイグイ引っ張りながらの抵抗も虚しく、慣れた様子でウエイトレスと会話をしてどんどん進んで行く。