「ってぇ!!!
お前何す…っふざけんなよ。」
「あたしがどれだけ…!
どれだけあの時傷ついたか分かる!?
全部洋平さんのせいじゃん!」
小さい子みたいに、泣きながら叫ぶあたしにギョッとした顔であたしに近付く洋平さん。
「何泣いてんの。」
「やだっ来ないで!触らないで!!」
腕を掴まれて暴れるあたしに無理矢理抱きしめる体制を取る。
「いーからとりあえず落ち着いてくれます?
興奮してたら話しも出来ねーだろ。」
子供をあやす様に背中を優しくポンポン、と叩く洋平さんの優しい声と体温で頭に昇った血が冷めていくのを感じた。
「…で?
お前の沸点なんだったか俺には分かんなかったけど。」
「……グズッ…素直じゃないとか可愛くないとか言われたくないんですけど。
誰のせいでこんなふうになったと思ってるのよ。」

