「?
ここどこ?」
暗くてよく見えない景色にキョロキョロとしていると、公園。と一言言って車から降りた。
えっ、公園?
慌てて車から降りると、本当に公園だった。
確かに誰もいないけど……
もう少し色気のある場所あるでしょーが。
「ねぇ、公園で何するのー?」
「公園に来たらやっぱあれだろ。」
指差す先は、ブランコ。
洋平さんがブランコに乗るなんて、意外過ぎた。
勢い良く飛び乗って、大きく漕ぐ彼に笑えてきた。
「おい、何してんだ。
早く乗れ!」
笑い顔のまま小走りでブランコに飛び乗る。
スカートが風になびいても気にせずに小さい子のように思い切り膝を曲げる。
「このまま飛んだら骨折るかな?」
「飛んでみろよ。」
「やだよ。」

