大好きだったあいつ



洋介さんに話を聞いてもらいたくて、あのバーに立ち寄る。
席をぐるりと回ったが、見当たらなかった。


肝心な時にはいないのね。

誰か今すぐにでも会える人がいないか、画面をスクロールさせる。


あたしって本当に友達いないんだな…と改めて思う。
千華にも、ほら見たことかと言われるに違いなくて、浩一達には応援してくれていたのにこんな気持ちのまま会ったら嫌なことしか言えない気がする。


コンビニでお酒でも買って帰ろうかと顔を上げると、覗き込むようにあたしを見る洋平さんがいた。


探していて現れるなんて、エスパーかと思った。


「……わ。びっくりした。」


「こっちのがびっくりしたわ。
今頃お前デートだから来ないと思って来たのに何でいんだよ。」