「所謂、あなたは好きな女を自分の物に出来ずに他の女に逃げようとしたにも関わらず、好きな女を抱いてから私のとこに来たわけだ?」
ギク、とした顔であたしを見る彼に心底腹が立つ。
「いい香りだと思ったのはお風呂に入ったからだったんだね。
ほんと最低……。」
「ごめん……。」
また当たっちゃったなぁ。
あの人の予言。
「そんな風だから振り向いてもらえないんだよ。
帰る。さよなら。」
お財布からお金を取り出し、投げつけて居酒屋を飛び出した。
どうしてこうなるんだろう。
そして何故分からなかったんだろう。
今思えば、デート中に呼び出されたのはその女で、私の事なんて誘われたから遊んでみただけだったんだ。
「情けないなぁ……」

